2022年05月01日

東京マルイ製スタンダード電動ガンM4A1の修理

ダブルベル製のP90を使えるように改修している途中、中古のP90を買いに行ったら、これを購入しておりました。


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かなり安かったです。
どれくらい安かったかというと

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7500円でお釣りが来ます。
ただし、不動品とのこと。
M4系なら修理部品も取り揃えているので、あまりお金がかからないと踏んでました。
ですので、分解。
メカボックスを取り出す工程の際、何故不動か解りました。

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写真では分かりにくいのですが、配線がグリップの左右に分かれて配置され、そこに無理やりモーターを突っ込んでいたために、モーターが上下出来ずトルクの無いモーターでは回らなかっただけの状態でした。
写真は、グリップにモーターを入れる際、この様にグリップのストック側へ配線をまとめてから、モーターを入れるといいです。
今のところ、グリップでも配線の這わせ方は変わりますが、マルイ純正部品の場合は配線を片側に寄せてモーターを入れてください。

動かない原因が解ったものの、結構長い間放置されていたみたいでメカボックスの確認もします。

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結構汚い。

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スパーギアが特に汚い。
と、思ったら排気系の方が汚い!
ピストンとシーリングノズルが固まったグリスで固着してました。
確認して良かった。
掃除して乾かします。

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今回は配線張替えはしません。
整備終わったらレンタル用として使用します。

ギアにグリスを塗って組み込み。

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スイッチには通電用のグリスを塗っておきました。
メカボックスが終わったら、次いでチャンバーブロックの状態を見ます。

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よく見たらHOPが掛かったままだったので、ダイヤルを戻しておきました。
そして、パッキンを見ると

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深刻ではないんですが、交換します。
すべて組み込んで、試射。

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秒間約13発。
ノーマルなら大体こんなもんでしょう。

交換部品
・東京マルイ製チャンバーパッキン
・自作HOPクッション

以上





2022年04月04日

S&T製M246PARAスポーツラインの改修

久々のLMGの改修作業。
A&K製と比べ、分解が簡単でした。
まずは、全体写真から。


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初速を測らず、作動も確認しないまま分解してしまいました。

アウターバレルは簡単に外せます。
次に、メカボックスを取り出すために、グリップを外します。

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グリップの底蓋を開き、見慣れた底蓋のネジを外します。
底蓋を外したら、見慣れた光景。

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モーターから配線を外し、モーターを取り出し、グリップ奥にあるネジを4本外します。

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グリップが取り外せたら、フレームのピンを抜きます。


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そうすればメカボックスが取り出せます。

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既にスプリングも取り出していますが、QD式で簡単に初速調整ができます。
では、開きます。


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すべて取り外し、洗浄します。
メカボックスはVer2を使い、カットオフレバーとトリガーストッパーは付けられていませんでした。
今回は、配線を後部配線から前配線へと変更するため、スイッチも念入りに掃除します。
グリスが工業用なので、粘度が高く中々取れません。
洗浄液にギアを浸している間、配線を張り替えます。
結構、安っぽい配線です。

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いつもの銀メッキシリコン被膜18ゲージの物へと張り替えます。

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洗浄、研磨の終わった部品をメカボックスへ設置していきます。

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メカボックスを閉じます。

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次にチャンバーブロックをいじります。

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アウターバレルから簡単に抜けます。
固定していないのが怖いです。
インナーバレルを取り出します。

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グリスがベッタリとついています。

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すべて掃除します。
また、HOP窓を広げます。

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このように広げます。

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チャンバーパッキンを東京マルイ製へと交換。
HOPクッションを自作の物へと交換。

組み立てた後、試射をするもHOPが掛からない。
よく見ると、元から入っていたHOPクッションの長さではHOPが掛からなかったようで、新たに長さを変えて作り直し。
しっかりとHOPが掛かり、飛距離も伸びたことを確認して終了。
初速も測り、この様な数値となりました。

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交換部品
・東京マルイ製チャンバーパッキン
・銀メッキシリコン被膜18ゲージ配線
・自作HOPクッション
以上



2022年03月22日

Double Bell製TTIモデルM4の調整

数年前から友人との間で「DoubleBellが良い意味で頭おかしい!」と話題になってました。
友人は主にガス専門で、造り、材質、無調整での使用感等を放してくれていました。
私はガスに関しては素人なので、電動ガンはどうなのか?とAmazonを覗いてはどうしようか悩んでました。
が、今回、思い切って購入。
そして、やはり、DoubleBellは値段と品質が合っていないマジで頭おかしい企業と言う結論を出しました。
ただ、個々の品質は良いんですが、組み込みや使っているグリスはまぁ、値段相応?って感じではあります。
先ずは全体から。


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実は私はM4系ってアッパーが角々なのが好きなんです。
写真では判別付きませんが、アッパーは角々です。

次いで、初速を計ります。

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そして、飛距離を見ました。
箱出しで普通に60m飛んでいたので、思わず友人にメールしました。
ただ、作動音は物凄く煩いです。


では、メカボックスを調整します。

分解手順は通常のM4と同じなので、割愛しますが・・・ここまで拘ってる造りを紹介していきます。

先ずはフレームロックピン。

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何の変哲も無いのですが、緩み防止の為にOリングが噛ませてありました。

そして、グリップ。

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真鍮製のネジ切が入ってました。

メカボックスを取り出します。
ただ、やっちゃったのはボルトカバー固定用の機構がスプリングが無かったので、取り外しました。

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メカボックスを開きます。

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奇麗に見えますが、結構グリスがべっとり。

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又、ベアリング軸受けではありますが、結構内側に飛び出ていて、メカボックスと面一ではない為、シム調整は結構シビアな物と成ります。

よく見ると、ゴミがグリスに混ざってました。

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シーリングノズルは、長さがプリントされたアルミ製。
中にOリングが入っているので、気密はばっちりでした。

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ピストンヘッドがこれ。

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グリスでヌラヌラしてますが、ダブルOリング!
こちらも気密はばっちりでした。
下手にOリングを交換する必要が無いので、ありがたいです。
また、吸気ポートまで開けられているので、Oリングの密着性もかなり良いです。

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ギアにはこんな感じでグリスが塗ってあります。
写真では解りにくいですが、結構塗りたくってあります。
ベベルギアは交換します。

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配線が見るからに安っぽい物が使われているため、こちらも張り直します。

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いつもの如く、メカボックス内部を研磨。
造り的にマルイと同等か、それよりも上の様な感じがします。

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配線を張り替えて、組み立て。

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実際、メカボックスに関しては通電性能を上げる為に配線を引き直し、セミでのレスポンスを上げる為にベベルギアの逆転防止ラッチが掛かる爪を4枚から8枚の物へと交換したのみです。
それ以外では交換する必要が無かったので、そのまま組み込みました。

次にインナーバレルとHOPパッキン。
HOPパッキンに関しては、掃除しただけでそのまま流用。
PDIのダブルホールドパッキンならぬ、トリプルホールドパッキンでした。
ただ、HOP用の突起の形はV字では無く、通常のカマボコ型でした。

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インナーバレルの方が、結構汚かったです。
写真的には奇麗にみえますが、グリスでドロドロだったので、掃除してあります。
また、挿入口の面取りされた所が物凄く汚かったです。

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次いで、HOP窓の確認。

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結構狭かったので、広げました。

結果、この様に成りました。

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挿入口の面取り部分の研磨及び、HOP窓の拡張。
インナーバレルの全体研磨及び、内部掃除を行いました。

全て組み立てて作動確認。
ただ、マルイの様に静かな作動音では無いですが、箱出しと比べるとずいぶん静かに成りました。


初速を計ります。

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配線を引き直し、適正なシム調整を行った為に箱出しで秒間約10発だった物が、秒間約12発と成りました。

調整後、試射をしましたが、箱出しの際は60m付近で大体3mくらいに散っておりましたが、インナーバレルの汚れを取り除いたせいか、60m付近で1mくらいに散る様な感じでした。
HOPクッションを自作の物に交換したため、飛距離も少し伸びました。

交換部品
・ベベルギア
・配線
・HOPクッション

以上です。