東京マルイ製電動ハンドガンG18Cの整備及びインナーバレル交換グリス・オイルという物

2020年11月12日

東京マルイ製コンパクト電動ガンMP7の修理

今回は以前他のプライベーターにパーツの組み込みをお願いして、帰ってきたら給弾不良で撃てなくて困っているので、MP7を直して欲しいとのご依頼。
当初はマガジンを自分の物を使ったら、普通に撃てたので返そうと思ったら、試射してみたら10禁の電動ガン並みにしか飛ばず、フルオートにしたらもっと飛ばなくなるという物だったので、手直しをすることに。
これが、不幸の始まり。
先ずは、全体写真から。


DSC_0529

初速はこちら。

DSC_0526

分解していきます。

フロントハイダー部分を取り外します。
ここはバッテリーを入れる蓋と成ります。
緑色で囲った四角の中にあるボタンを押しながら外します。

DSC_0530

取り外すと、インナーバレルが表れました。

DSC_0531

バレルを曲げないようにネジを外していきます。
ストック固定部のネジを外します。

DSC_0532

ネジを外しただけではストックは外せません。


DSC_0533

サイトを外します。


DSC_0535


DSC_0536


DSC_0538

前後のサイトを外したら、レールを止めているネジを外します。


DSC_0539

フロント側の2本。


DSC_0540

見えにくいですが、リア側の1本。
ネジを外すと、レールが取り外せます。

DSC_0541

ダミーボルトを繋いでいるネジを外します。
ついでに、スプリングも外します。

DSC_0542

メカボックスから伸びる配線を外します。

DSC_0544

外すとこんな感じ。

DSC_0545

ストックを抜きます。

DSC_0549

メカボックスを固定している器具を抜きます。

DSC_0552

メカボックスが抜き出せます。
ついでに、チャンバーとインナーバレルも抜きました。

DSC_0554

チャンバーを抜く際、するっと抜けずに、かなりの抵抗があった為、何でだろう?と思い見ると、シールテープが。

DSC_0556

バレルのガタ取りにシールテープを巻いて、強引に押し込んだみたいです。
シールテープでガタ取りって、あり得へん。

気を取り直して、T6トルクドライバーでメカボックスを開けます。

DSC_0558

開きました。

DSC_0560

依頼主は受け取ってから弾が出ないため、試射以外撃ってなかったそうです。
それが幸いしてか、中身は奇麗です。
ただ、私と友人で約600発ほど試射しましたが。
各部を見ながら、洗浄します。

早速ピストンヘッドへの処理の汚さから。

DSC_0562

シールテープがはみ出てる。
シリンダーから取り外すと・・・

DSC_0564

何これ?
シールテープの余った部分を切り取るんじゃなくて、まとめてる?
写真ではまとまってますが、一部が穴の付近まで広がってました。
スゲェな。

DSC_0565

次はSBD端子がぎっちぎちに取り付けられているので、モーターホルダーが取れないので、はんだごてにて端子から外します。

DSC_0567

ようやく、全ての取り外しができました。

DSC_0568

全てを洗浄します。

DSC_0569

グリスの汚れだけでした。
あと、洗っていて気付いたのが、ピストンのAOE処理。

DSC_0573

ギアロックが頻繁に起こるのならこの処理は必要なんですが、そうでない場合
ただ単に初速の低下にしかならないんですよね。
しかも、軸受けの軸穴も歪んでしまってるし。

DSC_0577

これ、施工主曰く「入りずらかったからドリルで拡張した」って普通に話している時点で駄目だこりゃ。って思いました。
あと、軸受けを接着してました。

DSC_0578

これに関しては賛否あるでしょうが、私は取り外す際に苦労したので文句が言いたいだけです。
本音は樹脂軸受を接着って、大丈夫か?なんですが。
人それぞれなので、私はこう感じた次第です。
樹脂軸受は純正の物へと交換。

DSC_0580

DSC_0581

一応、磨いてはありましたが、どうも磨きが荒く感じたので、再度磨きます。

DSC_0584

しっかり磨けているか解り辛い写真ですが、当初より良い感じ。

いつもなら部品を交換することなく組み立てるんですが、ピストンとスプリングをノーマルに戻して組み込みます。

DSC_0570


DSC_0572


DSC_0585

勿論、SBDも外します。
メカボックスはこれで閉じて終了。
次いで、チャンバーとインナーバレルを見ます。

DSC_0589

写真では解りにくいですが、ネジが2本あるので、それを外します。
HOPダイヤルのネジも外します。

DSC_0591

この様に分解できます。


DSC_0592

インナーバレルを見て行きます。
何故初速のわりに全く飛ばないのか。


DSC_0594

HOPを水平に掛けるための削り。
又、溝埋め。
全く意味が無い処置です。


DSC_0595

次に、射入口のテーパー処理。
手作業ですか?
面取り面がデコボコなうえにバリが酷い。
ですので、依頼主が送ってくれたインナーバレルを使います。


DSC_0602

長さからして多分電ハン用ですね。

DSC_0603

チャンバーに組み込んで組み立てます。

チャンバーを先に組み込んだ後、メカボックスを入れるのですが、結構な頻度でチャンバーがズレたりするので、マガジンで固定してからメカボックスを入れると楽です。

DSC_0604

DSC_0605

組み立てた後、試射をしてみましたが、給弾不良が酷く弾が飛ばない。
あるんですよ。
組む人が違うと、少しの事でバランスが崩れて不具合が起きたりします。
チャンバーとインナーバレルを手持ちの純正へと交換。
実は、元々のチャンバーブロックにパッキン付きインナーバレルを入れると径が細いのか、かなりの抵抗を感じながらの挿入となり、チャンバーパッキンがはみ出す始末。
ですので、チャンバーブロックも交換としました。

DSC_0608

長さが全然違います。
純正の方を加工。


DSC_0611

純正を入れても給弾不良は直らず。
もしかしたらと思い、セクターギアとタペットプレートを新品へと交換。
やっと給弾不良から解放されました。
飛距離も倍増し、撃った感じは弄る前よりスプリングが弱くなったために連射速度も上がりました。
多弾マガジンもよくある弾上り不良が起こる為、分解して弾上りの際問題となる箇所を削っておきました。

初速はこちら。


DSC_0629

純正でもこれくらいの初速なので、無理して強化スプリングとか入れることは無いですね。

追記
この記事を書いた後、もう一度試射をしたら弾が出ない。
あれこれやった後、どうもシーリングノズルの出っ張りが邪魔をしている。
手持ちのジャンク品からMP7用のシーリングノズルを探し出すと、どうも形状が違う。

DSC_0636

赤い四角で囲ってあるのが、今まで入っていたシーリングノズル。
緑の四角で囲ってあるのが、ジャンク箱から取り出したシーリングノズル。
先端の出っ張りの位置が上下逆となっている。
ので、緑で囲ってある方のシーリングノズルに交換して試射したら、給弾不良が直りました。
結局、セクターギアやタペットプレートが原因では無かったみたいです。
たまたまMP7を1丁分潰してパーツ取り様にしていて良かった。

交換部品
・セクターギア
・タペットプレート
・シーリングノズル
・軸受け
・チャンバーブロック
・インナーバレル
・チャンバーパッキン
以上です。


コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
東京マルイ製電動ハンドガンG18Cの整備及びインナーバレル交換グリス・オイルという物